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雨音のする画廊

今日の絵葉書:菊



しばらくこういう仕事をしていて気が付いたことだが、
年配のかたほど、菊の花にこだわりをお持ちのようだ。

何を当たり前のことを、と思われるかもしれないが、
こだわりと言っても良し悪し両面にわたるものである。


趣味で菊を作ったり、
菊の展覧会や菊人形を観に行ったりするかたがある一方で、
暗いイメージがあると嫌うのもまた、年配のかたほど多いようなのだ。

菊を取り入れたデザインなど、
「和モダン」ですねというわけで、若いひとほどむしろ抵抗なく受け入れている。
どちらがどうというわけでなく、ただ興味深い現象だなあと思う。




img031.jpg



今日の絵葉書は、色鉛筆の白とボールペンで。




…若者のフリをするわけではないけれど、私は菊がけっこう好きだ。
すがすがしい香りがするのもいい。

特に好きなのは、放置ぎみにばらばらと咲き乱れた小菊や、
洗練されたスタイルの嵯峨菊。


しかしあのもりもりした大輪の菊、「厚物」というらしいが、
それこそ若いときには目もくれなかったような品種も、
あれはあれで面白いなあと思えるようになってきた。

だって、あんな不自然な花がほかにありますか?
人工の極致、茎で支えきれない巨大な花。
伊藤若冲画のあやしく美しい菊をつい思い出してしまう。



まあ、若いひとに抵抗がないというのは、
花屋さんで「マム」と総称される、可愛らしい洋菊のせいでもあると思いますね。
ポンポンみたいに丸い花もあったりして、
あまりのお洒落さにこれが菊かと驚いてしまう。
でもやっぱり、花束に入れたりしたら、年配のかたには受けが悪いのかな…?


好き・嫌いどちらにせよ、この季節には欠かせない風物ですね。




先週末に画材フェアに出かけたことでも書くつもりだったのに、
なぜだか菊の話で終わってしまった(笑)
また出直します。



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  1. 2014/10/21(火) 01:00:22|

プロフィール

猫足

Author:猫足
京都生まれ、本業は工芸デザイン。
なのに趣味も絵。われながら不健康だと思います。


〔筆者近況〕

よく乗るバスが某女子大を通るので、
そこの学生のファッションを観るのが面白い。

夏の終わりからファーの帽子を被っているかと思うと、
秋が深まっても素足に短いソックスを履いている。

ああ、
外気温に左右されないのが若さというものだ。
…としみじみ思う傍観者です。

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