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雨音のする画廊

Anything Goes , goes to NARA



梅雨にはいつも悪化する喘息のせいで、このところ気分の冴えない毎日を過ごしているのだが、
偶然、発作の「晴れ間」が来た週末に、
ギターデュオ・ユニット「Anything Goes」のライブに行ってきた。


私は高校生のとき以来、奈良に行ったことがない。
近鉄に乗ったことがあるかどうかさえよくわからない。

そんなわけでこの日は、夕方からの「遠足」のような気分で出かけた。

(本当は、せっかく奈良に出かけるのだから、
昼ごろから奈良県立美術館に行き、奈良公園で鹿を観察してw、それからライブに行こうと思っていたのだ。
体調のせいで仕事の予定が狂い、夕方からの出発になったのである)



たいした距離でなくても、知らない路線に乗るのは面白い。
京都人だけど南側にほとんど馴染みがないため、
「あ、宇治川!」「今のが木津川か!」「変わった団地がある!」
果ては「近鉄の駅の行き先表示はまだLEDじゃない!」(←失礼)
などと、黙って小旅行気分に浸っていた。
…お得な性格ですな(笑)


さて、この日のライブ会場は、奈良・平城駅前の「カフェ・デミタス」
もうすぐ平城駅なのだが、車窓の緑はますます濃くなっていく…

なんだか不安である。
今までに行った京阪神のどんなハコでも、こんな緑に包まれているところはなかった。
平城駅に着くと、降りたのは2、3人で、至極閑散としていて、
正直なんかの間違いじゃないのかと思った。

「駅前」という以外なんの情報もなかったので、迷ったらどうしようかと思ってもいたのだが、
どうやっても間違えようのないくらいの駅前にそのカフェがあり(というかそれしかない)、
しかもすでに満席に近い。


入り口近いところで「お!」とギターから顔を上げたお二人が、
ユニットのメンバー、浅沼毅一氏と宇治宏氏。
浅沼さんは、ご存じait guitar trioのメンバー。宇治くんは浅沼さんの元・生徒さんなのだ。




DSCN1226.jpg
▲カフェはほぼ満員。すぐ外を近鉄電車が通る



お二人それぞれから今回のライブのお話は聞いていたのだが、
私はここに来るまで、「ムジークフェスト・なら」のことは知らなかった。
奈良のあちこちで音楽が楽しめる大イベントで、この会場もそのひとつというわけなのである。
あきらかにギターを習っているひとたちのほかに、イベントのパンフレットを持ったお客さんが多くいて、なんだかその雰囲気が楽しい。



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▲浅沼さん。にじみ出る余裕と貫禄(写真粗いけど)


…「Anything Goes」(=何でもあり)は、その名のとおり、「いい音楽」ならばなんでも、ジャンルレスで料理してしまうというユニット。
師弟コンビ、というのも珍しいような気がする。



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▲師匠に挑戦、若きギタリスト・宇治くん



選曲がほんとに面白くて、
ミニアルバムにも入っていた「Englishman in NewYork」から「サニー」、「情熱大陸のテーマ」、
浅沼さん作曲の「G.B.」が出るかと思うと「ウイスキーがお好きでしょ♪」になったり。

ふたつのギターが並走したり絡み合ったり、
デュオって自由度が高くてすごく面白いなあ、と改めて思った。
途中でお二人ともギターを持ち替え、雰囲気ががらりと変わったりもする。



DSCN1234.jpg




さっき勢いで、師匠に挑戦、とか書いたけれど、
宇治くんはものすごく浅沼さんを尊敬していて、素人耳にもそれが解る。
浅沼さんも、やや緊張した表情の宇治くんをさりげなくフォローしつつ、演奏を盛り上げて行かれる。
これはまた素敵なコンビだな、と思った。


私は2セット目から席を戸口のそばに移したのだが、
ご一緒した優しそうな女性のかたはおそらく宇治くんのお母様で(もし違ったらすみません)、
そのお隣はお友達でサポートのふじちゅうさん。
そのほか、見渡すといろんな年齢層の知らないひとが音楽を楽しんでいた。



…一歩外に出ると、小さな町はもうほんとに真っ暗で、小雨まで降っている。
なのにこのカフェだけこうこうと明るく、人と音であふれていて、
なんだか全部夢だったような、そんな不思議で楽しいライブの夜だった。


Anything Goes、今後の展開、楽しみにしています!


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  1. 2014/06/24(火) 01:00:31|
  2. 音楽

プロフィール

猫足

Author:猫足
京都生まれ、本業は工芸デザイン。
なのに趣味も絵。われながら不健康だと思います。


〔筆者近況〕

よく乗るバスが某女子大を通るので、
そこの学生のファッションを観るのが面白い。

夏の終わりからファーの帽子を被っているかと思うと、
秋が深まっても素足に短いソックスを履いている。

ああ、
外気温に左右されないのが若さというものだ。
…としみじみ思う傍観者です。

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