FC2ブログ

雨音のする画廊

Like a sketch



突然だが、
手を描くのが苦手である。


手だけなのかというと、
以前にも書いたとおり私は人物を描く訓練をほとんどしなかったので、
人を描くのが全体的に不得手だ。

仕事には不必要だからと言い切ってしまってもかまわないのだが、
「ジャズのひとたちを描く」という趣味がある以上、
「手を描く」というのは避けて通れない課題である。


課題などと言いつつどうでもいいような話で申し訳ないけれど、
趣味というのはたいがいどうでもいいことばかりで、
そんなこと言ったらブログなんてもの自体(以下略




…さて、
ジャズのひとを描かせていただきたいわけだが、
三条御幸町のleclubjazzのように、スケッチの自由にできるライブハウスはそうはない。

これは何も、お客さん無断でスケッチは困りますよと言うお店がある、ということではない。
ただ、
ルクラブの環境が整いすぎているのでよそではやりにくい、というだけのヘタレな話だ。



じっさい筆者は、大阪でいちばんお馴染みのスポットJazz on Topの真ん中のテーブルで、堂々とスケッチをしているひとを見たことがある。

あんなにお客どうしの間隔が近くてもできる腕と度胸がうらやましい。



私も、できれば苦手な「手の表情」をよく見て描きたい、こっそりと。


…というわけで、ひさしぶりに、
動画を撮っておいて、いいとこで止めて、それを見て描くというズルを発動した(´∀`;)

先日買ってみた異常にずっしり重みのある鉛筆(コンテ・ア・パリ、B)の描き味を試しながら、ざっくりスケッチふうに描く。




この日Jazz on Topで演奏されていたのは、
フィリップ・ストレンジ(p)、
荒玉哲郎(b)、
斎藤洋平(ds)
の各氏、
これはもう最高というほかないピアノトリオである。


この日私が座っていたのは、偶然にもあの日フランス人のアーティスト氏が座ってスケッチをしていたのとほぼ同じ位置だった。

そこからはドラムスを描くのは難しいようで、
ピアノとベースだけ描いてらしたと思うのだが、
座ったお客の分布が違うのかこの日はピアニストもよく見えなかった(というか撮れなかった)。




img124-3_20180626230434a62.jpg




(偶然、前列にいらしたお客さんの手もなかなか良かったのだった)



荒玉さんはほんとに不思議なかたで、
筆者がジャズを生で聴くということを覚えた最初期のころから十数年拝見してるにもかかわらず、
ほとんど歳をとっておられないのではないかという感じがする。

ベースってこんなに表現力豊かな楽器なのか!
…と、未だに毎回驚かされてしまうのだけれど、
必殺スケッチ人として特筆すべきはそのフォームの美しさである。


休み時間にまじまじ観察していると気持ち悪いだろうからしたことはないが(笑)、
たぶんもともと均整のとれた形の腕と手をお持ちなのだろう。


だがそれ以上に、無理のない、無駄のない動きが綺麗なのだと思う。

以前はもっと肩の張ったベースを使ってらしたので、今はなおのことスムーズなのが見てわかる、ような気がする。




この日は、写真家無花果氏こと吉村さんもおいでになっていた。

お会いするのは一年ぶりくらいだと思うが、
あいかわらず身軽な雰囲気で、
さして大きくはない鞄のどこにそれが入っていたのかというレンズを装着して、演奏者に狙いを定めていらした。

射撃の選手のようでもある。
何分の1秒というシャッターチャンスを窺うのだからそれはそうだろう。


クロスして見える手の表情がじつにいい感じだったので、
こちらもモデルにさせていただきました。

(注:無許可である。吉村さんすみません)



img125-2.jpg



鉛筆、色鉛筆にすこしだけアクリルの白。





…たまにはこんなふうに、周りの目を気にしないでのんびりスケッチ(の練習)をするのも楽しい。
だけど、もっとたくさん描かないと人物はなかなか上達しないな、と思った。



モデルにされてしまう皆さんごめんなさい、だが今後ともよろしくお願いします。




そして、
…こんどは美女の手、狙います






※1 インストのジャズばかり聴きに行っていると女性ミュージシャンにお会いすることが相対的に少ない
※2 手を描きたいのなら美女でなくてもいいはずだがそれは言いっこなしである

























関連記事
スポンサーサイト
  1. 2018/06/27(水) 00:35:20|

プロフィール

猫足

Author:猫足
京都生まれ、本業は工芸デザイン。
なのに趣味も絵。われながら不健康だと思います。


〔筆者近況〕

よく乗るバスが某女子大を通るので、
そこの学生のファッションを観るのが面白い。

夏の終わりからファーの帽子を被っているかと思うと、
秋が深まっても素足に短いソックスを履いている。

ああ、
外気温に左右されないのが若さというものだ。
…としみじみ思う傍観者です。

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (70)
絵 (68)
京都 (29)
音楽 (30)
本 (5)
服装 (6)

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR