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雨音のする画廊

折り紙はデジタルだ



勤務先に来られたお客様が、ふと、
「ここに来ると創作意欲を刺激される」とおっしゃった。

散らかし放題の机周りを見られてしまうのはかなり恥ずかしい。

(机の主にとっては、複数の仕事を同時進行させるために必要な状態なのだが)




…忙しくて閉じこもりがちになると、
それこそどこかに出かけて行って創作意欲を刺激したい、と思うものなのだが、
そういう自分の「殻の中」でさえ、ひとから見れば刺激に溢れているのかもしれない。



最近は刺激がないからダメだ、なんて、
あまい言い訳に過ぎないから言わないようにしよう。と思いました。






さて、だいぶ間があいてしまったけれど、
先回書いたとおり、
はじめて目の前で折ってもらった驚きの折り紙の話をしよう。



塩入基弘氏(ds)が、ルクラブジャズでの休憩時間に、
ふらりとこっちに歩いてこられた。
…何か折りながら(笑)


座っていただいて何が出来るのか見ようとするのだが、
手の中にある四角い形が何なのかいっこうにわからない。

その分からないものを折りながら、
折り紙の苦手な私の質問に答えて、

「折り紙って、デジタルなんですよ」
「ドラムってアナログだから、それが面白い」。

 

以前の記事で、
折り紙と数学って似てるんじゃないか、と書いたことがあるが、
あながち間違ってはいなかったのかもしれない。

デジタルは、0か1かの世界。
「折る」か、「折らない」か、
「どっちでもなくふわっとぼかして」なんてのはない、ことになっている。

理論上、アナログの曲線に「限りなく近づく」ことができるだけだ。


なんか今ストンと来たわ、と思いながらじっと見ている。


また塩入さんがおっしゃるには、
ぱっと見に複雑そうでも、「定番の折りかた」というのがいくつかあるので、そんなでもない、とのこと。


しかし現に、今出来つつあるものがわからないのである。


「え~、そのまんまですよ、分かりませんか」



DSCN1788.jpg
▲ひょいっと手渡されたのは、これ



DSCN1790.jpg
▲上から見ると「あっ、本や!!」



…いやいや、これ凄くないですか?!
ちゃんと表紙がついていて、中のページは白いんですよ!




DSCN1791.jpg
▲もったいないけど、その場で勝手に描きました



…めくってみると、



DSCN1794.jpg
▲うろおぼえのカピバラ。耳、こんなんやったっけ?




…ミニ動物図鑑かと思いきや、急に「歩きスマホ」を弾劾する内容になってるが、
気にしないでください。
(スマホしかみてない人達に毎日遭遇するもんで、つい)




塩入氏いわく、
この素晴らしい折り紙作品の考案者は外国のかたで、
YouTubeにその手順を公開されていた、とのこと。


一枚の正方形の紙からこんなのを作り上げる原作者のかたはほんとに凄いけれど、
それを動画でみて覚えてしまうひとも相当凄い。
(筆者には永遠にムリです)


「デジタル手作業」のみごとな一例を残して、
塩入さんはまたふらりと外に出て行ってしまった。




私は折り紙は苦手だけど、
こんなふうにひとをハッとさせるものを描きたい、つくりたい。



創作意欲というアンテナ、

どこで不意に刺激されるか、
分からないのが面白いところです。







DSCN1795.jpg
▲敬意を表して、最終ページ(笑)







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  1. 2016/03/17(木) 00:09:57|
  2. 未分類

プロフィール

猫足

Author:猫足
京都生まれ、本業は工芸デザイン。
なのに趣味も絵。われながら不健康だと思います。


〔筆者近況〕

夜間によく吠えてうるさかった近所の犬が、
しばらく屋内にしまわれていたのだが、
最近、外の犬小屋に戻ってきた。

彼は、このひと夏で何か学習したのだろうか。


しばらく観察します。

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