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雨音のする画廊

水の匂い、あるいはそう呼び得る何か



相変わらず、梅雨の天気が続く京都です。


先回のエントリーで、ある香水メーカーさんのHPについて書いたが、
「中の人」が運営していらっしゃるブログ(←リンク)も面白い。

オリジナルの「香り」を仕事にする、という、
同じくものづくりを生業とする者としてもちょっと想像のつきにくい世界がそこで語られている。


嗅覚で感じる世界は個人差が激しい。
そして、言語化しにくい。
だからこそ匂いにまつわる話は、年齢性別関係なくひとの興味をひくのだろう。




ところで、香水を「異性にうける」という基準で選ぶひとが結構多いらしいが本当だろうか。
そういう発想は私にはない。
格好つけて言うわけではなく、
身につける香りというような極私的なことで、他人の好みなど考えてはいられない。というだけの話だ(言い切った)。
(もちろん、つけ過ぎによる「香害」でひとに迷惑をかけないようにはしたいものですが)


そういう私は、前にも書いたが、
毎年夏に向かうころからDEMETER(ディメーター)の「レイン」という香りを愛用しています。


雨の匂い。

この香りの口コミには賛否両論あるのだが、
要するに「雨の匂いの記憶」がひとそれぞれ違うのだろうからそれが当たり前だと思う。


この「レイン」だけでなく、「水のような香り」をうたった香水は「オゾン系」(または「マリン系」)と総称される。





img057.jpg
▲整理していて出てきた古い写真




ちょっと調べてみると(武蔵野ワークスさんのブログにも書いてあったが)、
この系統の香水が世に出たのは90年代なのだそう。
それを可能にした主な成分が「キャローン」という名の合成香料で、
有名なところでは「ロードゥイッセイ(=イッセイの水)」など。


自然界にない物質なのだから、当時そりゃもう斬新な香りとして受け止められたのだろうと思うが、
考えてみれば水には香りはない。
雨の日のアスファルトや土や樹木、あるいは洗濯物など、
「水を含んだ何か」の匂いを「水の匂い」だと記憶しているのだと思う。



それでもオゾン系の香りをかぐと、
なにかひんやりとした、静かな、瓜っぽい…、

結局「水のような匂い」という表現になってしまうのがものすごく奇妙な感じである。



香りの世界は不思議で、それゆえに魅力的で、興味が尽きません。




余談だが、
いわゆる「モテ香水」とは対極にあるディメーターの「レイン」、
つけているとたまに「猫足さん、なんかいい匂いですね」とは言われます。
苦手なひとも結構いるオゾンノートだが、
香水というのはつける人間の肌の匂いと混じりあうもの。
たまたま相性が良かったのかもしれない。

…「スイカの匂いがする」と言われたこともありますがね(笑)











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  1. 2015/07/07(火) 00:33:42|
  2. 未分類

プロフィール

猫足

Author:猫足
京都生まれ、本業は工芸デザイン。
なのに趣味も絵。われながら不健康だと思います。


〔筆者近況〕

夜間によく吠えてうるさかった近所の犬が、
しばらく屋内にしまわれていたのだが、
最近、外の犬小屋に戻ってきた。

彼は、このひと夏で何か学習したのだろうか。


しばらく観察します。

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