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雨音のする画廊

面白すぎる。香りを語る、「武蔵野ワークス」



気がつけば、今年も半分が過ぎようとしています。

しばらくゆったり遊んでいないなあ、ということにすら気づかないくらい慌ただしい日々、
偶然に列車の汽笛を聞いたりすると、ふと行方をくらましたくなります(笑)




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▲いつかのホテルのカフェ。本日の営業は終了しました





このところ、新しい商品のデザインやサンプル作りで忙しかったのだが、
いつも思うことがある。

何か新しいことを思いつくとき、それを初めてかたちにするときの楽しさ、
その「もの」が内輪で認められるときの喜び、

あのわくわく感と、そのあとの煩雑な作業との落差である(ずーん)。

そして、それが順調に売れればいいのだが、
あまり売れ行きがよくなかった場合…(ずーーん)。

…いや、そこでただがっかりするのではなく、
その理由を分析して次に繋げていかなければならないのだ。



それはものづくりの企業ならどこでも同じだが、
部外者がその思考過程を見ることはなかなかできない。

「やってみてイマイチだったこと」「あまり売れなかった理由」なんて、あまり公にしたくはありませんしね。


ところが、あろうことかウェブ上の商品説明のページで、それをやってしまっている会社がある。

「武蔵野ワークス」、数少ない日本発の香水メーカーさん。


店舗はなく、ネット通販で完全オリジナルの「香り」を売る、という難しいことをなさっている。
ミニボトルもあるとはいえ、
香りを試せない側にとっては、商品説明の情報が最大の決め手。


武蔵野ワークスさんの商品説明、これが尋常ならざる面白さなのだ。

それぞれの香りのコンセプトなど普通のテキストの後に、
「おすすめランク」があり、☆の数で表現されている。
しかし五つ星は存在しない。
「香水は個人の嗜好が強いから」、らしい。

そして「☆一つ」は、
「チャレンジャーにおすすめ!一般的な方には危険なランキング、勇気ある方に」と書かれている。

そんなこと書かれたら、かえって興味がわくねというあまのじゃくは私だけではあるまい。


そしてどの香水にも、
最後に「一言、物申します」という欄があり、
香水アドバイザーが自社の製品に辛口コメントを付けて、買ったひとの失敗を少なくしようと図る…
という、通販としては世にも珍しい試みがなされている。
これがじつに面白い文章で、
あちこち読みながらずっとくすくす笑っていた。

人気の高い製品でも、「リスクはあるのでミニボトルから試したほうがいい」と釘を刺し、
あまり人気の出ていない製品についてはその理由を分析していらっしゃる。

「無難だが個性が弱い」
「コンセプトの違いがみえない」
ネーミングに失敗しているのでは」


…なんだか身につまされる感じがしてきたが、
もちろんツッコむばかりではなく、製品のよくできている点はしっかり推し、
香水開発の秘話なども織り交ぜて、短いながら読みごたえのあるコラムと化している。



キラキラさせすぎて訳の分からない商品説明があまたある中で(香水なんていうのは特にそうだが)、
この率直さが妙に魅力的だ。



いい匂いが大好きだが、海外の有名ブランド物は「柄でない」と敬遠してしまう私、

武蔵野ワークスさんには試してみたい香りがいくつもあるので、
今度注文してみようかなあと思ってます。

辛口アドバイザー氏の忠告がありましたので、まずはミニボトルから…(笑)









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  1. 2015/06/26(金) 23:06:48|
  2. 未分類

プロフィール

猫足

Author:猫足
京都生まれ、本業は工芸デザイン。
なのに趣味も絵。われながら不健康だと思います。


〔筆者近況〕

よく乗るバスが某女子大を通るので、
そこの学生のファッションを観るのが面白い。

夏の終わりからファーの帽子を被っているかと思うと、
秋が深まっても素足に短いソックスを履いている。

ああ、
外気温に左右されないのが若さというものだ。
…としみじみ思う傍観者です。

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