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雨音のする画廊

「セピア調」で描く



また一ヶ月放置してしまいました。


花粉症のかた、つらい季節ですね、お見舞い申し上げます。


私はまだ花粉症ではないようで、
…「ようで」というのは、
普段はシーズン中でも大丈夫なのだが、
一年に数回、突発的に花粉に反応する日というのがやってくるのだ。

薬やなんかでなんとか症状を抑え込むと、2、3日でまた平気になる。
何なんでしょうねこれは?

そういうことがあるので、真正の花粉症患者でないにしてもそのつらさは少し分かる。
(鼻の中に塗るクリーム、マスクと併用するとなかなかいい感じですよね)





さて、本題。



単にひとつの「色名」でありながら、
それ以上に豊かなイメージを含む単語というものがあって、
私は職業柄そういう言葉につよい興味を持っている。



なかでも「セピア」なんていうのは、その代表的なものだ。





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▲京都国立近代美術館の先日の展示、「世紀末ウィーンのグラフィック」より版画作品





文具好きにはよく知られた話だろうけれど、
「セピア」という語はもともと「イカの墨」に由来していて、
古くはあの墨をそのまま、そして後代には化学的に精製したものをインクとして使用していたらしい。

そしてインクを受けとめる紙もまた、年月とともに変色してゆく物だ。


いっぽう、
写真の歴史のなかでは、
白黒のモノクロームで表現されていた画が、印画紙などの経年劣化によって褐色に変っていった。



「セピア調」の持つノスタルジックな印象は、
たぶんこれらの要因が相まってできたものなのだろう。


写真表現としての「セピア調」の需要はいつでも一定数あるようで、
アナログでもデジタルでも、選択肢として用意されている。
(その昔、「写ルンです」のセピアver.もあったように記憶している)



セピア調でノスタルジックな雰囲気を醸し出すには、やはり絵より写真である。
「確かにそこに在ったもの」が写っていてそれが色褪せている。
…それがたとえ加工であろうとも、効果は保証ずみだ。


絵の場合には、紙はともかく色=顔料が一様な変色をするとはかぎらないので、
絵画そのものがアンティークである、という効果を狙ってセピア調にする…ということは少ない気がする。



しかし、
鉛筆やペンで描いたスケッチに透明水彩でかるく彩色する…ような描き方のときに、セピア調にしてみるのは面白い。

(注:筆者はジブリ映画「紅の豚」のエンドロールが大好きです)





img138 left
▲モデルはジャズピアニスト・越山満美子さん。梅田Jazz on Topにて



紙はクレスター、ロットリング0.1と透明水彩、少しだけアクリルの白。

明るい色のショートヘアがお似合いの越山さん、
黒いハイヒールでペダルを踏む姿がとてもエレガントで、つい描きたくなった。
もちろん演奏も華やかで、素敵なのです(*´v`)





img138 right
▲そしてお馴染み、ギタリスト筒井裕之氏



ジャズとフラメンコの間を自在に行き来する熟練の腕、
筆者はそこそこ長年のファンだけれど聴き飽きることがない。
それは、一見クールに落ち着いて見える筒井さんが、
決して現状に満足してしまわないで、常にご自分の表現のリニューアルを試みていらっしゃるからだと思う。

しかし絵描きとしては、目に見えるものを描くしかないわけで、
新しいギターに着けてはる模様入りのストラップがお洒落やなあ…という絵になってます(笑)




セピア調とはいっても、
厳密に「同じ茶色の濃淡」にするのではなく、
黄味・赤味・青味と、色調に幅を持たせたほうが描いていて楽しい。

その辺が、同じモノクロ表現でも、ストイックな水墨画とは違うところかと思う。
(あれはまた緊張感満点で、別の愉しみがあるのだが)



二枚の絵葉書は、先日同じデュオでのライブの時にそれぞれに受け取っていただいたのだけれど、
つなげて一枚の画になります(´∀`*)







img138 -3 (2)





…まあ二枚並べて描いたんだから当たり前ですが(笑)


普通に彩色するよりも雰囲気が出て、水墨ほど厳しくはない「セピア調水彩」。
とにかく、描いててなんか楽しいのでおすすめです。




飛ばねえ豚はただの豚だ!(意味なし)







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  1. 2019/03/25(月) 23:19:12|

「蒸す」は正義だ。たべものの雑談



先回の記事からまだ忙しさのピークを過ぎた感じはなく、
まじ疲れてます、筆者の猫足です。



忙しいといいつつ京都から出ることはめったにない地味な日々だけれど、
「これ、ブログの記事ひとつ書けるわ」
…という話のたねには事欠かないくらいには動いているつもりである。

なぜ書けないか、
それは「ちゃんとまとめようとするから」。



今までの記事があれでまとまってんのか…というのはさておき、
言葉を発する前に確かめてからでないとリリースできない、自分はそういう性格なんだと思っている。
(だから連絡手段は公私ともに、電話よりメールをこのむ)


だけどこんな頭もしっぽもないようなブログ、も少し気軽にかいたらいいんでないの。
というわけで、今夜はのんびりと食べ物の雑談です。





IMG_20181227_214656.jpg
▲最近食べたうちで一番美味しかったパン。頂き物です♪





・野菜はとにかく蒸す


毎日忙しいと、つい野菜の足りない日が出てきてしまう。
栄養面で良くないのはもちろんだが、
「ちゃんと野菜食べてない」というメンタルへの影響も見過ごせない、なんならそれを罪悪感といってもいい。


それはなるべく避けたいひと、簡単で栄養も逃げにくい「蒸し野菜」がおすすめです(^-^)/

すこし時間のある日に、人参など何日か持つ根菜をよく洗い、皮ごと乱切りや半月切りにし(皮には栄養があるからね)、タッパーにつめて冷蔵。
「カットぶなしめじ」を買ってきて、袋ごと冷凍庫に放り込む。
国産にんにくも買っておくといい。

ここまでやっておいたら、
その日に安い葉物野菜を買ってきてざっくり切って、ワインでも飲みながらのんびり蒸せば、
帰りの遅かった日でもたっぷり温野菜が食べられます、簡単ヾ(o´∀`o)ノ


蒸し器はなくてもいいんですよ。
数年前、こんなレシピを知って、「オイル蒸し」と名付けて好き勝手に応用してます。

1.鍋にバターをひとかけら溶かし、
2.ざく切りにした新キャベツを入れてふたをし、
3.ごく弱火でじっくり蒸す


…これが、普通に蒸すより美味しいのだ。

それ以来、気分次第で油や味付けを替えて、いろんな温野菜をいただいている。
ごま油と青梗菜なんてのもおすすめ!

茹でるよりも栄養素が逃げにくいというし、
炒め物みたいに周りが汚れないし。
(ただし、アクの強い食材には向かないそうですよ)


鍋を用意するのすら面倒なときは、
レンジ用のシリコン容器をつかうのもいい。
容量的に葉物野菜たっぷりというわけにはいかないけれど、人参やレンコンやじゃがいもを美味しくいただけます。
オイルは蒸した後にかけるといいです。




・ぶどうパンとチーズ


数年前に「塩スイーツ」というものが流行った。

一過性のものかと思うとそうでもなくて、
「しょっぱい×甘い」の組み合わせは今でもけっこう出回っている気がする。
西瓜に塩というのは昔からあるのだし、そんなに意外なものではないのかもしれない。

しかし私の知人で、
そういう「ややこしい味のお菓子」が嫌いなひとがいる。
甘いなら甘い、しょっぱいならしょっぱい、どっちかにしてほしいらしい。


…男の人のほうがこういう傾向が強いですよね。
決まった味を安心して味わいたい、とでもいうか。
言い換えれば女性のほうが食味について欲深く、冒険的なのかもしれない。


筆者は新しもの好きではないのでそういう男性には共感するが、
「甘じょっぱい」のはわりと好きなほうだ。


今夜は、ごく手軽な「甘×塩」について書いておきましょう。

それは「レーズン×チーズ」です。
もっとはっきり言うと「ぶどうパンにチーズ」です。


両方上等のものなら言う事はないけれど、
ごく普通のレーズン入りバターロールをざっくり割って、ごく普通のプロセスチーズをはさむだけでもいい。


干しぶどうの柔らかな甘み×チーズの組み合わせは、
「バニラ×岩塩」みたいにはあからさまに狙ってなくて、保守的な男性にもおすすめできる美味しさヽ(´∀`)ノ


筆者はついついワインなど飲んでしまうけれど、
お酒がダメなひとは、熱いミルクティーなど合わせてみてはいかがでしょうか。






食べものの話は尽きないし、飽きない。
たぶん、出版でも放送でもそういうことになっているのだろうと思う。

これほど万人の興味をひきつける話題はそうない、
しかし、何を食べるか選択できるのがそもそも幸せだということを忘れずに食べたい。
…と、ほんとに思います。




時間をかけられない中でも、食材をなるべく美味しく、なるべく無駄にしないでいただく。
そんな食べ方を聞き及んだら、またアップしますね。

それでは。





追記;

「とにかく蒸す」という上記の部分を書いた後に、ネット上で、
酒蒸しこそ最強」という記事を見つけた。


…これは、検証してから(=つくってたべるだけ)報告したいですね(´ω`人)


















  1. 2019/02/21(木) 22:59:14|
  2. 未分類

今日の絵葉書:街角



大変ご無沙汰しておりました。猫足でございます。


平日の夜の比較的早い時間に更新してるのがなんでかと申しますと、
つまり今日は仕事をお休みしてしまったのであります。

インフルとかではないのですよ。
つまり、このところ忙しすぎたためについにダウンしてしまったというわけです。
連勤もいい加減にしないといけませんね(´・_・`)
たとえ体力が持っているとしても、
ちゃんと休みを取らないと、精神的にもかなり追い詰められます。



身体の疲れは自覚できるけれど、
精神的な疲労は発見が遅れがち。


普段の私はけっこう周りの景色や空の色なんかよく見ているほうなのだけれど、
気がつかなくなってくる。
スーパーに買い物に寄っても何が欲しいのかよくわからなくて、ぐるぐる周ってしまう。
Amazonやなんかから届いた荷物を、(要るから買ったのに)いつまでも開けない。


…筆者の場合はこういうのが、やばくなってきたサインだ。
それでもほっておくと、
くよくよしやすくなり、何を考えても悪いほうに向かうようになる。



落ち着け。

いろいろ大変だけど、実際にそこまでなにもかも悪くなってるわけじゃない。
…と自分に言い聞かせた。
ここはとにかく休養だ。


週末に出勤することにさせてもらって、必要な業務連絡(すいませんご迷惑おかけして)も済ませた。
十分以上に眠り、目が覚めたあともなるべくのんびり過ごす。


ラジオを聴いて紅茶を飲んで、お気に入りの猫ブログを覗いて…(笑)
それから、以前画材フェアで貰ってきた、いろいろな水彩紙の見本に試し描き。

ワーグマン、それからセヌリエのが気になる。



IMG_20190215_174058.jpg
▲これはセヌリエ



私は水彩画専門ではないが、
「水彩は紙で決まる」というのは、あれは本当だ。



以前、知人に「趣味で水彩画をやっているひとにちょっとしたプレゼントをしたいが、なにがいいか」と訊かれた。
文房具屋さんにある画用紙とかどうかな?と言われたので、
とにかく透明水彩は紙なんだから、プレゼントなら普通の画用紙あげるのはやめたほうがいい、
と、めずらしく強い口調で言い切った。


そんならと一任されてしまったので、
Amazonで探しまわって、
「ホルベイン 水彩紙コレクション」という商品を見つけた。

これ面白いんです。
一冊のスケッチブックの中に、ホルベインで扱っている水彩紙が2枚ずつ綴じられている。
ウォーターフォードやストラスモアといった高級紙から、
手頃で使いやすいクレスター、
新しくリリースされたホワイトアイビスまで。


水彩用紙は種類によってほんとうに性格が異なる。
自分に合う紙を探そうといろいろ買い集めると、結構なお値段になるのだから、
水彩やってるひとならこれは絶対楽しんでもらえますよ!と太鼓判を押した。


もちろん、ホルベインさんの取り扱い以外にもいろいろな水彩紙があるので、
試し描きの紙が豊富に用意されている画材フェアは絶好の機会である。
水彩やってらっしゃるかたはぜったいチェックしたほうがいいです。

京都では、毎年秋にみやこめっせで開催されています(*´v`)




さて今日の絵葉書、
冬の街角。



img137 (2)





少し前に仕事で銀行に行って、ふと見つけた街路樹と壁面のスケッチ。

(紙はミューズのワトソン・クリーム色、
どこの画材店でも置いてあるし、お値段も手頃で、吸い込みの速さなどいろいろちょうどよくて使いやすい)




たとえ仕事中でも、こういうなんでもない風景に目を留めることのできるのが健全な状態だと思っているので、
はやく元気を取り戻したいと思います。


皆さまもどうぞ、過労にはお気を付けて。











  1. 2019/02/15(金) 20:35:26|

活動開始…



皆さま、お休みはいかが過ごされましたか?


仕事初めと言っても、年末年始が書き入れ時!という職業はいろいろあるからアレですが、
筆者の業界では4日始まりがわりと少数派のよう。

4日、5日午後は会社にいたけれど、静かなもんでした。電話も来客もほぼなし。
ただもう休み気分は抜けているので、
7日に年始に来ていただいても、うっかり普通の挨拶をしそうです(´∀`;)

そういうわけで明日からが本格始動。
がんばります~(棒読み)

いやいや、また忙しくなるし、きりっと気を引き締めていきますよ!




DSCN2303 (2)
▲こんなかんじでな




…いやいやいや、
なんかめっちゃ機嫌悪そうやし。
気を引き締めてるとかじゃないし。

そもそも猫だし。勤めには向かないし(当たり前




なんだかよくわからなくなったが、
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。



今年は、こういうプライベートの絵の活動を少し増やしたいなと思っています。
ご報告できることがあったら、ここでもお知らせ致します。

ではまた。








  1. 2019/01/06(日) 17:57:29|

区切る意味



ようやく、一年の終わりにこぎつけた。
…そんな感じの12月31日です。


いつにも増して忙しい12月を過ごし、
「そもそも区切るから忙しくなるんや!」という気持ちもまたいつも以上だった。

「年内に」ってほんまに年内に必要なの?ほんまに?!




京都の有名なイルミネーションスポット、
ローム本社が職場のすぐ近くにある。
年々盛大になるらしいイルミネーションは確かに綺麗だし素晴らしい、
だが今年はそれを眺めて、
「みんなお疲れ様、もうちょっとの辛抱やで」というような感想しか抱けなかった。


「みんな」というのは見に来ている人間ではなく、電飾を巻かれている樹々のことである。
あれ相当なストレスだと思うんですよね。


例年以上に強くそう思ったというのは、
やっぱり私自身が例年以上に疲れていたのだろう。




…そうは言ってもこの一年は、
(渋々ながら)勉強の連続だったり、
今までなかった手応えを感じたり、
初めてのことに一歩踏み込んでみたり、
その前の年よりもいろいろと濃い一年だったような気がする。



忙しい12月をなんとか片づけて、
やっと年末最後の日を迎えてみると、
やはり短すぎも長すぎもしない、一年という区切りがあるからこそいろいろ進んでいくのだ。

…と思わずにはいられない。

途中で、どうしても「一年の三分の一が過ぎた」「半分が過ぎてしまった」などと意識せずにはいられませんものね。



めったに更新しないこんなろくでなしのブログを見にきてくださったかたがた、
ありがとうございました。




IMG_0374.jpg
▲ルクラブジャズのマスター、加藤さんちのデンベくんの近影で今年は締めくくりです

こんな美猫になっちゃって…(*´v`)




来年も、どうぞよろしくお願い致します。








  1. 2018/12/31(月) 23:46:27|
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プロフィール

猫足

Author:猫足
京都生まれ、本業は工芸デザイン。
なのに趣味も絵。われながら不健康だと思います。


〔筆者近況〕

春めいてきたこのごろだが、
筆者にはいわゆる「パステルカラー」がどうにも似合わない。

したがって冬服をやめると、
全体的に秋に逆戻りしてしまうことになる。

ほんとのパステルには重い色も暗い色も揃ってるだろ。
…屁理屈をこねつつ、少し軽い服装で出かけます。

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